寝る前にちょっとずつみることにしてるのでつづきを
(4)老人興我(監督:鄭文堂)
あらすじ:ある冷たい朝、老人が見つからないと探しているものたちがいる。当の老人は、まるで老妻との思い出を思い出し、「誰か」に話しかけつつどこかを歩いている。村人たちは総出で老人をさがしているが、夕刻近くなってもみつからない。老人は、村人たちに感謝するように「誰か」に話しかけると、一人でまた歩きつづける。
この人も30〜35年とってるベテランだそうです。
上記のようなあらすじですが、実話に基づくもので、結局認知症の老人が朝方行方不明となり、村人たちの捜索にもかかわらず、村から離れた場所で結局、亡くなった状態でみつかったという事件だったそうです。
わりとその割に爽やかに、安らかに死んでいったみたいな描き方なされてるんですが、実際そんなわけないだろうなぁと思いつつ、そうあって欲しかった程度の映画なのかもしれない。というわけで、まぁ社会的な要素はそんなにない形で実在の事件を扱っています。
(5)到站停車(監督:沈可尚)
あらすじ:バスがとまると、いつものように老婆が乗ってくる。若い女性の運転手は軽く会話を交わすとまたバスを走らせる。妊婦や男、学生が乗っている。雨が降ってくるが、乗客たちは窓をしめる程度で、また手元の本や新聞に目を向け続ける。突然、必死で男がバスの扉をたたき入れてくれるように乞うが、運転手は「バス停ではないため扉を開けることができない」と答えるのみであった。なおも男は必死にたたき続けるが運転手は同じ答えを繰り返す。その時、何かが割れるような音がし、男は倒れるが、しばらくすると起き上がり、突然駈け出す。運転手が呆然としたのち後ろを振り返ると、妊婦の腹に銃で撃たれたらしき傷があり、血が流れている。
この監督はわりと若手なのかな?認知症の家族のドキュメンタリーを撮ったりしたそうです。なんかアメリカの短編映画ぽい感じで、学生がとってそう。最後のシーンが「売り地」の看板がでてるんですが、なんか意味があるのかないのか・・・
台湾の政治のことかんがえると、金のために台湾うったら若い世代を殺すのも同じ、みたいなことなのか、みたいに取れなくもない。
(6)釈放(監督:王小棣)
あらすじ:海と山、農地、台東の典型的な美しい風景。撮影班は、2005年にここにいき、爆竹で鳥を追い払う仕事をしている男にあう。彼は一人の助手の女性に6年も電話し続けている。太った助手の女性らしき人が人が男と話している。場面変わって、女性が家でシャワーを浴びて出てくると若い男が部屋にいる。裸で出てきた女性は驚いてみせるが顔見知りのようだ。男は、なぜ電話に出なかったのか聞く。女性は答える「メッセージは全て聞いてきた」と。男は顔が破れたように急に笑顔で「本当?」と喜ぶ。男は山の動物や竹林の風、彼が世話をしているらしき老婆のモノマネを始めるが女性は多少いぶかしいげにきょとんとしている。
男は、女性の携帯をチェックして着信拒否されていることを確かめた話をしはじめるが、突然服を脱ぎ始め、女性に近づいていく。女性は手元にあったもので男の頭をはたく。突如、部屋が崩れ始める。男が「こわがらないで!」と女性に後ろから抱きつくシーンで話はおわる。
なんかラストシーンにマジックリアリズム的な部分をかんじなくもないのだが、まぁ文芸路線ぽいがよくわからん。最初の撮影班がどうこうとか海だの山だの無声映画的な演出だの必要?いらないんじゃない?みたいな、滑り感がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿