Jangan Pandang Belakang Congkak(監督:Ahmad Idham)
あらすじ:ある田舎の村で老人が死ぬところから話は始まる。クアラルンプールにいる、投資家志望のカー・ジョッキー(*1)のプナイ、ラッパー志望の掃除夫キャット、俳優志望だが冴えないジョハンの元に電報がそれぞれ届く。指示された通りの村に着くと、ムスティカという美女が、実は互いに知らぬ3人とも死んだ老人の孫だと言う。3人が一度も会ったことがない老人の遺言では3日の間、同じ場所(家の中?)で過ごし、また何も触らず(特にCongkak(*2)に触らず)に過ごせば遺産を相続できるということらしい。が、初日にCongkakに触ってしまい、3人はそれぞれゾンビ、オイル男、悪霊といったものに取り憑かれて夜な夜な変化し村を襲うことになってしまう。ゾンビは家畜を襲い、オイル男は女性をレイプし、悪霊は金を盗む。霊能者が呼ばれ、悪魔払いを行うことになるが、黒幕はムスティカで、実は老人が使役していた悪霊を手に入れようと、3人を騙していたのだった。ムスティカのアジトの洞窟で霊能者とムスティカの対決で、ムスティカは実は魔術師の老婆であることがわかる。なんとか勝った霊能者。村人たちに村に帰れ、この洞窟も綺麗にしろという。ところが村人が帰って一人になると、霊能者は笑い出す。ムスティカが勝利し乗り移ったらしいのだ。
(*1)カー・ジョッキーとは、マレーシアにある職業で、駐車場がない時にも車をあずかってくれて、開いたら車を駐車場に移動してくれるような仕事。インドネシアではまた違う意味らしい
(*2)Congkakとはマレーシアの女の子向けのゲームおよびその道具らしい。ルールはよくわからないのでスキップ。
カバーからしてこの有様で、これが600円なんだから買わないわけがないんです!
絶対面白いはず。右下の人なんか、フォレスト・ウィテカー感ある顔つきなので名優のはず。左下の人は、二郎インスパイア系に並んでそうな下北住みたいセカオワのファンぽい(偏見)。
でトレイラーはこちら。
なんか呪い師的な人におじいちゃんを助けてもらうところから始まるんですが、
登場シーンからして、煙出すぎという演出。別にこの煙が薄くならず、ぼやっとした感じのまま次の場面に・・・
そして謎の呪術シーン?対決的な?のあと、映画の撮影してるシーン? いまいちわからないまま・・・みていくと、なんか面白3人組がみんな将来の夢はあるけど才能とかないみたいな感じで、都会で生きていて、電報がきたから田舎にとりあえず帰ってきます。
結局さっきの人は魔女ってかんじなのかな?てことで、この3人がいとこだってわかります。で、死んだおじいさんの遺言でこの3人が3日間連続指定された家で過ごして、何にも触らなければ遺産がもらえる的な話に。
とはいえ、面白3人組(そういう展開と期待して勝手に認定)は家の中を探検するわけですが、いきなりグロい人きた!蓮コラですよ!2chでまれによく見た。まぁ、出るだけで特に観客も驚かせず、3人にもあわず消えていく… 友達の紹介で合コン行ったんだけど、性格が合わないでなんとなく気まずくて帰っていく女性陣みたいなものか。
で、特に触るな!ていわれてたCongkakってのを見つけてしまいます。これ、いまいちわからなかったんですが、マレーのゲーム?みたいなことらしい。あとでラボの人に聞かねば。で、いきなり触る。さすが。と思ったら、いきなり事後!?みたいな大展開!?なんでこうなったの!?ということで、各々悪霊になんか取り憑かれたみたいなことなのかな?
で、言い忘れてましたが、このゾンビになった人は役者志望らしいので、下北住みたいセカオワのファンみたいなのはだいたい正解だった。こっちの緑になった人はラッパー志望らしいので、黒人=フォレスト・ウィテカー感あるっていうのも正解といってよかった。
ということで、結局、悪霊に取り憑かれた結果、レイプ&鶏食い&窃盗とそれぞれやったらしいんです。てかレイプかよ!一番ひどいのにさらっと流して同じランクにされている。でも、ご本人たちは記憶がありません。まぁ、実際こういう感じの見た目でした。
「ゾンビは家畜を襲い、オイル男は女性をレイプし、悪霊は金を盗む」って、あらすじでもかきましたが、よくよく考えると悪霊である必要ゼロだな、犯罪の内容的には… これ北の国からだったら、純が冒頭で適当に手紙に書いてもおかしくないレベル。いやおかしいか。
そして謎の音楽シーンが入ったり、自分的には楽しい。勝手な想像ですが、3人で歌っててなんかゲストのラップ入ったりするので、マレーシアのTLC的な立ち位置と勝手に想像している。ふくよかな女性が一人いるのもそれっぽいし。
この展開必要か・・・?とか思いつつも、マレー系女性も綺麗ですねぇとか思ってたら、マツコデラックス的な人がでてくるので、油断できない。(肌は綺麗)
で、オチはスキャナーズと同じかよ!みたいな映画でした。
多分、マレー人で文化的背景がわかっているとすごく笑えるのかなぁと思いつつ、オフビートというほどでもないほどの平坦なテンポはそれはそれでよかった(とはいえ、キャリアのある監督ぽいのに、ホラーコメディでストーリーテリングに起伏がないのはどうかとは思うが…)。
途中、何かに似てるなぁ・・・と思ってたら、ドリフの昔の映画ですね、このテンポ感。ギャグとか展開もそれっぽい。ということで、カトちゃんぽいシーンを最後に。ちょっとだけよぉ♪ってみたいなどうさをやってくれてました。
とりあえず、自分としては音楽がちょっと良い部分があったのと、イスラム教というものが現在のメディアのイメージでは色々とひどい扱いですが、マレー・インドネシアでは土着の文化も非常に受け入れる形で定着しており、懐の深い、ゆるい部分もちゃんとあるのだなぁと実感できる映画でした。
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